がらくたモバイル

廃インクタンクがいっぱいになってしまったエラーで使えなくなったプリンタEP-901Aを修理に出しカラー印刷が出来なくなってしまったため、1年超放置していたMP-370を復活させ、さらに同時期に故障したMP800を復活させることにしました。

故障の内容は『「6A00」エラーを表示して、全く操作を受け付けない』という現象で、故障当時にはネット上に情報もなく、とにかくメーカー修理を依頼しなければならない状況でした。
プリンタ部のトラブルであれば、せめてフィルムスキャナも利用できるスキャナ部だけでも使えればよかったのですが、一切の操作を受け付けなくなってしまっていたので新規にプリンタを購入するという苦渋の選択をしたのでした。元々エプソン派で長いことエプソンプリンタを使っていたのですが、CANONプリンタの静音性に愕然とし、以降2モデル連続で使っていたのですが、このようなトラブルははじめてだったのでエプソンプリンタに戻るきっかけになってしまった出来事でした。

ところが、1年経ってみて再度検索したところ、兄弟プリンタでの解決方法が出ていたのです。
価格.com - 『「6A00」の対処法』 CANON PIXUS MP600 のクチコミ掲示板

結局上記情報がヒントになり、無事解決しました。メーカー修理が原則のエラーなのでおすすめしません。この情報の通りにやったとしても、エラーが無くなる保証もありませんし、故障どころか破壊してしまっても責任はもてませんのでご了承ください。

ヒントに基づいて、MP800を開いて中を見ます。


該当の場所が右側にあるのでそちらを確認。


作業しやすいように動くヘッドを左端に移動させ、MP800の右側の奥を確認したところ、動きの悪い白いパーツの先に透明のぺらぺらを発見。


インクで真っ黒に汚れています。


この辺りはよく見えないので、ケータイを突っ込んで撮影して確認しました。気分は突入前のSWATが通気口からカメラで犯人グループと人質の様子をうかがっている感じ(^^;

これをきれいにすれば、エラーが出なくなる…かもしれないということなので、このちょっと柔らかめの透明の汚れたパーツを、ティッシュと綿棒でひたすらクリーニングしました。

指が届きにくいので、やりにくいのなんの。

もう、とにかくムキになってインク汚れを拭きとり続けること数十分。

指先や手の甲までインクがついたりしましたが、何とかパーツの汚れを拭き取りました。


さて、これでどうでしょう？

電源再投入で問題なし、テストプリントもOK。パソコンに接続して試しに印刷かけてみたら、問題なく印刷出来ました。
よかった～！

さて、この作業で一番わかりにくかったのが透明のぺらぺらパーツの位置でした。
最初のうちは右側の奥をいくらのぞき込んでもこのパーツがまったく見つからず、半ばあきらめかけていたのですが、そのパーツがあると思われるところに白いパーツがありまして、この白いパーツがプリンタの前側にスライドしたまま停止していました。
この白いパーツをプリンタの後ろ側に少しずつスライドさせていったら、やっとその先に透明ぺらぺらパーツが見えてきたのです。
スライドさせた白いパーツの下には、インクを吸ったスポンジが収まっていたので（最初ははみ出し気味だった）、ティッシュと割箸を使ってスポンジとまわりのインクを丹念に拭き取り、はみ出たスポンジを元の場所と思われるトレイ状の場所にしっかり納めて、白いパーツがちゃんとスライドできるか確認し、やっと復活となりました。


プリンタ本体の値段は、その価格からは考えられない程高性能で高機能なのですが、かといって、ちょっと直せば動くものをリサイクルと称して捨ててしまうのももったいないおばけが出てきそうなので、解決出来ることはなんとかしたいものです。

良いプリンタ、お気に入りのプリンタは末永く使いたいですから。


そういえば、インクカートリッジ取替不要のビジネス向けビッグインクタンクプリンタが出てましたね。

←　A4カラー8,000枚印刷程度のインクが最初からタップタプに入っているそうです。今の日本のプリンタ市場は、本体を安く出して消耗品のインクで回収するビジネスモデルなので、このプリンタはテストマーケティング的な立ち位置ではないかと思われます。
エプソンのプリンタですが、思い切ったことを始めましたね。



でも、純正インクがもっと安いと良いんですけどね…
まあ、互換インクにもいろいろあるみたいなんですが……

今までは注射器でインクを補充するタイプだったりカートリッジごと付け替えたりするものが一般的でしたが、最近ではでっかいインクボトルを外に置いて細いチューブでプリンタ内部の専用カートリッジにインクを連続供給する互換インクも出ているようです。取付けがなかなか大変そうなので、気合いが入っていないと出来なさそうですね。保証期間中に何かあっても修理は自費になるでしょうし、自己責任でできなければ手を出さないのが得策です。