2009年12月04日

パソコンの日本語入力システムって何使ってる? Clip to Evernote

みなさん、パソコンの日本語入力システムって何使ってますか?

1.「そんなもん、知らんわい」
2.「標準のMS-IME使ってます」
3.「ことえりでしょ?」
4.「やっぱりATOKでなきゃ」
5.「VJE、VJE-β、MacVJE(MS-DOSの頃からの古参。ケータイの中にいたりした)」
6.「EGBridge(エルゴソフトが作った英語圏ハードと日本語の夢の架け橋!?今では『かわせみ』となって、物書堂よりMacOS用として販売されてます)」
7.「Wnnとは『私の名前は中野です』と一発変換できる日本語入力のこと(どうやったら【うんぬ】と読めるのか?でもWindows意外では結構元気)」
8.「WX、WXII、WXG」
9.「Katana(KAWASAKISUZUKI*1のバイクではない)」
10.「POBox。私書箱(P.O.BOX=”Post Office BOX”)じゃないよ」
11.「まだまだいろいろあるんだよっ!」

1と2の人は、Windows標準のMS-IMEを使っています。
「どーしてこんなもんも変換できないんだ?」「〇〇〇〇(ひらがな)って言ったらフツーは●●(漢字)だろーが!」
ということをいつも感じてるんじゃないでしょうか?

3はMacのみなさんですね。

4のATOKは「一太郎」という日本語ワープロソフトに付いている、ジャストシステム社の日本語入力システムです。(単体でも売ってます)
昔からPCを使っていた人や、官公庁などでパソコンを触る人なら、最初からこれが入っていて無意識に使っているかもしれません。

5~9は、過去の日本語入力環境において標準の変換の馬鹿さ加減にあきれ果てていた人々が、使いやすさを求めて、いろいろ放浪していた頃に流行っていた日本語入力システム達です。残念ながら、パソコンの利用主体が「文章の入力」でなくなり始めたころ、かつ、標準の入力がまし・・・というよりOSがWindowsになったりMicrosoft社製Officeソフトで標準IMEなら使える新機能が出始めたころから少しずつ表舞台から消えていってしまったのでした。
また、Macにおいても、OSが漢字Talk7の頃は「ことえり」も標準でついたばかりで、まだまだ変換もあやしい頃はサードパーティ製ソフトが元気良かったのですが、今ではこの状態です。(ちなみに「ことえり」の名付け親は、コピーライターの糸井重里氏だったとか。)

10の「POBox」は、携帯情報端末(俗に言うPDAなど)での文字入力において、少ない手数で効率良く文章の入力ができるよう、入力した文字からその先の言葉を憶測するシステムでした。(Palmで使ったころ目からウロコでしたね。WindowsCE用もありました。文字を打っている先から次の文字や単語が出てきて、へたをするとその候補を選択するだけで簡単な文章が出来上がってしまう面白さがありました。今では携帯電話の文字入力でこの仕組を採用しているところが多いです。)

11・・・そうそう。本題は、Googleが日本語入力プログラム(Google日本語入力beta)を公開したよ!という話題のつもりだったんだけど、前置きが長くなりすぎたので、そちらは次のエントリーにすることにしました(^^;


実は日本語するまでって今のパソコンで入力するには非常にまどろっこしいことをやっていて、

頭で文章で考えて思いつくおぅ、これだ
  ↓
それを一旦ローマ字に変換face01
  ↓
指でローマ字入力face01
  ↓
目で見て正しい漢字を探すicon11
  ↓
指で正しい変換を確定face01
  ↓
続きの文字をローマ字に変換face01
  ↓
指でローマ字入力face01
  ↓
目で見て正しい文字を探すicon11
  ↓
指で正しい変換を確定face02
  ・・・以下繰り返し

の繰り返しなんです。

なので、少しでも効率良く思った内容を入力できるようになるといいのですが、今の共通インターフェイスではなかなかそうも行きません。

私はローマ字入力派で、ローマ字入力のキーを目で探す工程はほとんどなくて、文字のフレーズを入力しようとする→直にローマ字をタイピングする変換する選択する確定する・・・みたいになります。(それぞれの工程は「。」で区切られていない感じ)

ですが、慣れない「かな入力」をする場合、下記のようになってしまいます。

頭で文章で考えて思いつくおぅ、これだ
  ↓
目でひらがなを探すえーっと
  ↓
目でひらがなをさがすどこだ?
  ↓
目でひらがなをひたすら探すどこだッ?
  ↓
入力したい文字の次の文字を見つけたので記憶としてキープよっしゃキープ!
  ↓
さらに入力したい文字の次の次の文字を見つけたので記憶としてキープこれもキープ
  ↓
文字を見つけたので指で入力よし
  ↓
キープしていた次の文字のあたりを目で探すアレはたしかここらへんにあったはず
  ↓
文字を見つけたので指で入力よっしゃ
  ↓
キープしていたはずの次の次の文字がどこかに行ってしまったのでもう一度目で探すありゃ?どこだっけ?西松屋
  ↓
文字を見つけたので指で入力あった
  ↓
次の文字はなんとなく覚えていたのでそのまま入力どぉうりゃっ!
  ↓
次の文字は感でぱっと見たエリアにあったのでラッキーと思いながら入力ラッキーキラキラ
  ↓
言葉がまとまったのでスペースキーを押して変換変換変換。
  ↓
変換が間違っているのでさらにスペースキーを押して変換違うじゃん
  ↓
まともな候補が出てこないのでスペースキーを連打お~い
  ↓
スペースキーを連打お~い!
  ↓
連打ないぞー
  ↓
連打どれだ~
  ↓
ない?ありゃ?
  ↓
見落としたかもしれないので改めてスペースキーを連打うう
  ↓
ないおい
  ↓
変換の区切りを縮めてみるしゃあない
  ↓
失敗したので削除。デリートキー連打でーい
  ↓
削除しすぎたのでもう一度文字を目で探すぐ
  ↓
あったので入力ほい
  ↓
変換それ
  ↓
今度はあったので確定そうそうこれこれ
  ↓
また文字入力のため平がなを探すどこだ~
  ↓
ちょっと覚えていたのですぐ見つけてキーを入力よしゃ
  ↓
変換ほい
  ↓
ばかやろうあのなあ違うだろ、普通
  ↓
スペースキー連打違う違う
  ↓
連打違う違う違う違う違う違う違う違う
  ↓
あったよっしゃ
  ↓
行き過ぎたげ
  ↓
もう一周連打連打連打連打連打連打連打
  ↓
あったストップ!
  ↓
確定これだこれだ
  ↓
次のフレーズへ
  ・・・以下繰り返し(T_T)

なにせ漢字・カタカナ・ひらがな・アルファベット混在の日本人ですから、アルファベット文化圏で生まれたキーボードですべてを表現するのは大変なんですよ。数字だってアラビア数字に漢数字(一二三)、漢数字の大字(壱弐参)もあるのですから。

これを世界共通のアルファベットで表現できるからハードウェアは安くなったと考えることもできますが、改めて、そろそろ日本語入力に特化したオリジナルなハードウェアって出てこないもんですかねえ・・・

五十音順配列はあ行が右から始まるか・左側から始まるか、縦か横かでバラバラなので意外と難儀です。
昔の富士通のワープロから進化した親指シフト配列をマスターした人からすると他のキー配列は使えたものではないらしいし。
むかしむかしのパソコンは、入門機だと五十音配列のキーボードがありましたね。

まあ、現在標準のQWERTY配列(タイプライターキー配列)は、打ちやすい配列にしたらタイプライターの機械のほうが人間に追いつかなくて、あえて打ちにくい配列にしたということですから、人間すごいということでしょうか。

ローマ字入力って中々効率のよい入力方法だと思うんです。
覚えるキーは母音の「AIUEO」と子音の「KSTCNHMYRW」、と特殊なルール「X,V」などで済んでしまいますから。
16キーほど覚えておけば日本語五十音の母音子音のマトリクスをすべて網羅できるので意外とコンパクトに行けるのかも。
漢字はやっぱり読みから検索するのが現実的でしょうね。



文字一覧表示が見られるゴーグルが使えれば、文字入力50音を左手のみで、右手は漢字変換・確定・モード変更操作と割り振れば、モバイル文字入力グローブなんて出来そうな気がします。POBoxを使い始めた頃、そんなことを考えて仕組みを考察したりして遊んでました。
(入力中はモジモジしてるみたいな感じ。文字入力中だけにface03

が、未だにそのような入力方法がメジャーになってないところを見ると需要も少ないんでしょうなあ(^^;



手書き入力を試してみたときは認識率の高さに驚きましたが、結局ローマ字入力の方がはやい。

音声入力では、初期設定さえしっかりやれば、意外と正確な変換をしてくれる。ですが、一旦しゃべった内容をエディタで見て間違いを入力しなおすので、直すときは同じ。つい、「え~っと」とか「あれ、明日何時からだっけ?」とか言ってしまうと、ソフトの方はついつい正直に文字に変換してしまうので、「認識終了!」とか言ったり音声認識オフをクリックしたりしなければならないのが玉に瑕。

でも、音声認識ソフトを購入した当初は「明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。」とマイクに言った言葉がそのまま文字となって表示されて感動しました(^^)。

音声認識はしゃべらなければならないので、長文を入力するときは非常に疲れます。ですが、ある程度様式が決まっていれば携帯端末でポチポチと文字を入力するよりは十分実用的になると思います。(たとえば、出先からの報告書を入力するようなこととか・・・)



もちろん、お約束で
「恒星日誌 宇宙暦〇〇〇〇.〇〇〇〇。ロミュランの不当な攻撃から逃れたわれわれは~」
とかやってしまったことは言うまでもない。

ええ、やりましたとももちろん気分はカーク船長。ピカード艦長かも。

*1.Katana のメーカーを SUZUKI に修正しました。rs422aさま、コメントでのご指摘ありがとうございました。(2009.12.12)


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Posted by ガラモバ at 18:17│Comments(6) パソコン一般
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パソコンの日本語入力システムって何使ってる?|がらくたモバイル
この記事へのコメント
9.のKatanaですが、カワサキではなくてスズキのモーターサイクルですね。
カワサキの奴はNinjaです。
こちら葛飾区亀有公園前派出所では「スズキNinjaで...」という間違った描写があります。
Posted by rs422a at 2009年12月12日 11:58
>rs422aさま
ご指摘ありがとうございました。SUZUKIに修正しました。
ご指摘確認後、車体サイドの赤いSUZUKIの文字を思い出しました。

あこがれのバイクだったのに間違えている自分がお恥ずかしい。
当時、なけなしのバイト料で中型免許を取るか軽の中古車を買うかで中古車を買ってしまった方なので・・・・・・

また、rs422aさまのブログと「SUZUKI KATANA」の記事へへリンクさせていただきました。
この場を借りてお礼申し上げます。
Posted by ガラモバガラモバ at 2009年12月13日 00:49
こんにちは。

先日、自分のブログで化石化した親指シフトキーボード修理の顛末を書いたばかりだったので、
こちらのブログで「親指シフト」という文字に遭遇して、ちょっと嬉しくなってしまいました~。

日本語入力に関しては、やっぱり「親指」は最高峰とは思います。習得するのが大変?でもないです。初期教育のときから、使えば、じゅぶん普及すると思いますよ。。


なにしろ、ローマ字入力は、遅くていかんわけです。
頭で思ったら、すぐに文字にできなきゃ、効率悪いですもんね。


はじめましてなのに、長々と失礼しました♪
Posted by ほんだ at 2009年12月15日 17:19
★ガラモバさん
つまらない突っ込みでスミマセン。
本題の日本語入力では私はATOK7から入り、VJE-β、WX3、はたまたWindows版松茸もちゃんと購入して使っていました。
管理工学研究所ももう少し松茸に力を入れて欲しかったですね。
Posted by rs422a at 2009年12月17日 22:29
>ほんださま
コメントありがとうございます。
親指シフトキーボードの実物を見て面白いなと思ったのは、ワープロ全盛の時代の独自キー配列で唯一パソコン時代に生き残ったキーボードだったこと、富士通がハードウェアを生産終了しても生き続ける生命力の2点ですね。

>頭で思ったら、すぐに文字にできなきゃ、効率悪いですもんね。
そうですね。
でも、そこに行き着くと、物書きではないわたしですと、今度は文章を漠然と考える時間の長さが気になってきて、タイピングのスピードがさほど気にならなくなってしまうという罠があります(^^;
Posted by ガラモバガラモバ at 2009年12月24日 11:09
>rss422aさま
>つまらない突っ込みでスミマセン。
そんなことないですよ。お陰さまで永年の勘違いで恥をさらし続けずにすみました(^^)
その後、バイクの思い出を記事にしようと思って調べ始めたら、山のような記憶違いが出てきまして、いったん記事保留となっています(^^;

>本題の日本語入力では私はATOK7から入り、VJE-β、WX3、はたまた
>Windows版松茸もちゃんと購入して使っていました。
私も一太郎4のATOK7から使用していたと思います。
当時はまだ、FEP(フロントエンドプロセッサ-)と呼ばれてましたね。
X68000、PC98、Mac(PowerBook100~)、Windowsと行ったり来たりしてたなかで、色々買って試しました(遠い目)。
X68000用のFIXERというFEPは、何かの加減で買い逃した覚えがあります。
VJEとWX2はマック用とPC98用両方買ったり。
(先日屋根裏からWX2のパッケージが出てきました)

管理工学研究所の松茸は、仕事でもプライベートでも触る機会がありませんでした。(自分で買うには高くて手が出なかったです(^^;)
Posted by ガラモバガラモバ at 2009年12月24日 11:36
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