2011年11月14日
ポケットガイガーKITが手に入ったので空間線量を測ってみた
以前、「iPhoneでも放射線量測定 |」で紹介した「ポケットガイガーKIT」がやっと手に入ったので、早速組み立てて空間線量を測定してみました。
まず、これが今日届いたキット一式。

あと、これにフリスクのケースと9V電池が最低限必要になります。あ、あとiPhoneも。

ピンジャックと電源コード用の穴をフリスクケースに開けて、基板をとりあえずセットした所。さすが、ピッタリです。
説明書はWEBサイトに直接載っているので、書いてあるとおりにβ線シールドを作成。75cmに切ったアルミ箔を厚紙にはさみ、定規でしごきながら丁寧に折り込んでいくと、このサイズになります。

ここまでくると、アルミホイルもプレートっぽくなってきます。
絶縁のために、電子工作用に以前購入していたカプトンテープで絶縁しまくる。アルミ箔のβ線シールドは基板の厚みの分だけ定規を使って折り曲げなおし、挟んでケースに再度セットしたところ。

なんとなくむき出しのリチウムイオン電池みたくなりました。
フリスクのケースでフタをして、輪ゴムでとめたら出来上がりです。

輪ゴムでとめるのも、オフィシャルな制作手順です。この手作り感がいい(^^)
ピンジャック側から見たところ。

これのもう片方をiPhoneのイヤホンジャックにがっちり差し込んでハード側は出来上がり。
とりあえず、専用アプリのLite版で早速測定してみました。
測定時間は20分。待つと長いですが、放置しておけばよいので結果を待ちます。
その結果がこれ。(静岡市葵区、屋内にて)

0.03μSv/h(マイクロシーベルト毎時)、誤差はプラスマイナス0.01μSv/h と出ました。
果たしてこの結果は正しいのかどうなのかと思い静岡市のデータを探してみたら、静岡県の公式ホームページに調度良さそうな測定データが出ていました。しかも測定時間が近い資料です。
東京電力/福島第一原子力発電所の緊急事態に伴う 静岡県内の環境放射線等測定結果(第 489 報)(平成 23 年 11 月 14 日 17 時現在)【PDF資料】
これを見ると、2011年11月14日16:00~17:00の測定結果が「35.8nGy/h」。
ナノグレイ毎時とマイクロシーベルト毎時の関係は、
ですから、
35.8nGy/h ≒ 0.0358μSv/h
ということで、ポケットガイガーKITの測定結果とほぼ同じと考えてよさそうです。
正確さや安定性においては数十万円の業務用ガイガーカウンターや放射線測定器にはかなわないとは思いますが、それでも目安としては十分に利用できる結果が出ているのではないかと思われます。
ただし、現在は、キット購入者のフィードバックを元に、iPhoneアプリの改良やキットの改良が日々行われていて、メーカーとユーザーが二人三脚で製品をブラッシュアップしているというスタイルで開発が進んでいます。
iPhoneさえ持っていれば、本体価格が3500円、組立手数料(ハンダ付け不要、センサー部の遮光、保護加工済みの状態で届きます)と代引手数料込で4250円と、フリスク1ケースと9V電池、少々の工作の手間があれば、そこそこの放射線測定器が手に入るので、そういったことが苦でなく、この製品の立ち位置を理解して積極的にフィードバックする意気込みのある方は参加してみるのもいいかも?
逆に加工や性能に少しでも不安がある人は、キットではなく完成品を待ったほうが得策です。
先人たちのフィードバックの先に、磨き上げられた製品が出てくるはずですから…
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まず、これが今日届いたキット一式。
あと、これにフリスクのケースと9V電池が最低限必要になります。あ、あとiPhoneも。
ピンジャックと電源コード用の穴をフリスクケースに開けて、基板をとりあえずセットした所。さすが、ピッタリです。
説明書はWEBサイトに直接載っているので、書いてあるとおりにβ線シールドを作成。75cmに切ったアルミ箔を厚紙にはさみ、定規でしごきながら丁寧に折り込んでいくと、このサイズになります。
ここまでくると、アルミホイルもプレートっぽくなってきます。
絶縁のために、電子工作用に以前購入していたカプトンテープで絶縁しまくる。アルミ箔のβ線シールドは基板の厚みの分だけ定規を使って折り曲げなおし、挟んでケースに再度セットしたところ。
なんとなくむき出しのリチウムイオン電池みたくなりました。
フリスクのケースでフタをして、輪ゴムでとめたら出来上がりです。
輪ゴムでとめるのも、オフィシャルな制作手順です。この手作り感がいい(^^)
ピンジャック側から見たところ。
これのもう片方をiPhoneのイヤホンジャックにがっちり差し込んでハード側は出来上がり。
とりあえず、専用アプリのLite版で早速測定してみました。
測定時間は20分。待つと長いですが、放置しておけばよいので結果を待ちます。
その結果がこれ。(静岡市葵区、屋内にて)

0.03μSv/h(マイクロシーベルト毎時)、誤差はプラスマイナス0.01μSv/h と出ました。
果たしてこの結果は正しいのかどうなのかと思い静岡市のデータを探してみたら、静岡県の公式ホームページに調度良さそうな測定データが出ていました。しかも測定時間が近い資料です。
東京電力/福島第一原子力発電所の緊急事態に伴う 静岡県内の環境放射線等測定結果(第 489 報)(平成 23 年 11 月 14 日 17 時現在)【PDF資料】
これを見ると、2011年11月14日16:00~17:00の測定結果が「35.8nGy/h」。
ナノグレイ毎時とマイクロシーベルト毎時の関係は、
・1nGy/h(ナノグレイ毎時)≒1nSv/h(ナノシーベルト毎時)
・ 1nSv/h(ナノシーベルト毎時)=0.001μSv/h(マイクロシーベルト毎時) (上記PDF資料より)
ですから、
35.8nGy/h ≒ 0.0358μSv/h
ということで、ポケットガイガーKITの測定結果とほぼ同じと考えてよさそうです。
正確さや安定性においては数十万円の業務用ガイガーカウンターや放射線測定器にはかなわないとは思いますが、それでも目安としては十分に利用できる結果が出ているのではないかと思われます。
ただし、現在は、キット購入者のフィードバックを元に、iPhoneアプリの改良やキットの改良が日々行われていて、メーカーとユーザーが二人三脚で製品をブラッシュアップしているというスタイルで開発が進んでいます。
iPhoneさえ持っていれば、本体価格が3500円、組立手数料(ハンダ付け不要、センサー部の遮光、保護加工済みの状態で届きます)と代引手数料込で4250円と、フリスク1ケースと9V電池、少々の工作の手間があれば、そこそこの放射線測定器が手に入るので、そういったことが苦でなく、この製品の立ち位置を理解して積極的にフィードバックする意気込みのある方は参加してみるのもいいかも?
逆に加工や性能に少しでも不安がある人は、キットではなく完成品を待ったほうが得策です。
先人たちのフィードバックの先に、磨き上げられた製品が出てくるはずですから…
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2011年11月10日
二足歩行ロボットはここまで来た!
自立型二足歩行のできる人型ロボットとして、ホンダのアシモが1996年に世に出てからずいぶん経ってしまいました。
最初は、「おじいちゃんがゆっくり歩く」ような感じでしたが、今では「5歳児が走る」ぐらいまで運動性能が上がって来ました。
そんな中、新たにダイナミックに二足歩行するロボットの映像をご紹介します。
PETMAN ROBOT
まるで、ウィル・スミス主演の「アイ・ロボット」みたいな感じですが、実は以前紹介したこの記事「4本足歩行ロボットはここまで来てます」のBigDogの兄弟分だそうです。
どうりでガシガシ歩くわけだ(笑
横からガッと押して、姿勢を制御するところを見せる「見せ場」も健在です。
歩行するロボットというのは発展途上ということもあり、見てるだけでも楽しい。
このPETMANのプロトタイプはもうちょっと非人間的。
鳥型と人型の微妙な組み合わせです。スター・ウォーズ ジェダイの帰還(ジェダイの復讐)で森林を歩いていたAT-STのような風貌です。

二足歩行ロボット黎明期の象徴として、早稲田大学の腰から下だけ(ワイヤーで吊るしてあってダイナミックにコケる)の走るロボットの映像が自分にとってはなかなか衝撃的でご紹介したかったのですが、どうやらYouTubeには残念ながら無いようでした。
Biped Humanoid Group
2011国際ロボット展が11月12日まで東京ビッグサイトでやってますので最新のロボットを見に行くのもいいですね。
そういえば、「からくり侍 セッシャー1」も、からくりですからロボットですね。(YouTubeの公式チャンネルで数話見ることができます。
あ、PETMANの頭、スプラッシュ星人に乗っ取られてる(^^;
■関連リンク
・Boston Dynamics: Dedicated to the Science and Art of How Things Move.
最初は、「おじいちゃんがゆっくり歩く」ような感じでしたが、今では「5歳児が走る」ぐらいまで運動性能が上がって来ました。
そんな中、新たにダイナミックに二足歩行するロボットの映像をご紹介します。
PETMAN ROBOT
まるで、ウィル・スミス主演の「アイ・ロボット」みたいな感じですが、実は以前紹介したこの記事「4本足歩行ロボットはここまで来てます」のBigDogの兄弟分だそうです。
どうりでガシガシ歩くわけだ(笑
横からガッと押して、姿勢を制御するところを見せる「見せ場」も健在です。
歩行するロボットというのは発展途上ということもあり、見てるだけでも楽しい。
このPETMANのプロトタイプはもうちょっと非人間的。
鳥型と人型の微妙な組み合わせです。スター・ウォーズ ジェダイの帰還(ジェダイの復讐)で森林を歩いていたAT-STのような風貌です。

二足歩行ロボット黎明期の象徴として、早稲田大学の腰から下だけ(ワイヤーで吊るしてあってダイナミックにコケる)の走るロボットの映像が自分にとってはなかなか衝撃的でご紹介したかったのですが、どうやらYouTubeには残念ながら無いようでした。
Biped Humanoid Group
2011国際ロボット展が11月12日まで東京ビッグサイトでやってますので最新のロボットを見に行くのもいいですね。
そういえば、「からくり侍 セッシャー1」も、からくりですからロボットですね。(YouTubeの公式チャンネルで数話見ることができます。
あ、PETMANの頭、スプラッシュ星人に乗っ取られてる(^^;
■関連リンク
・Boston Dynamics: Dedicated to the Science and Art of How Things Move.