2012年05月21日

金環日食が自宅から観測できた、2012年5月21日。

前回の日食は、2009年7月22日の皆既日食(静岡では部分日食)でしたが、今回は静岡で金環日食が観測できるという、とても貴重な日となりました。

皆さん見ましたか?

今回は最高の条件で、自宅の部屋から東の方角の窓を空けて、室内から三脚にセットしたカメラで追いかけることが出来ました。後にも先にもこんなことは一生に一度あったら超ラッキーと考えなければおかしいくらいです。



信じられないほどにきれいに重なっています。


時系列でいくと、食の最初はパックマンみたいな感じから。



だんだん食が進んでいきます。
望遠レンズで覗いていると、太陽がどんどんフレームから外れていくので地球の自転の速さがよくわかります。



なに?ざ、ザンボット3だって?



あとすこし・・・



雲が厚くなったり薄くなったりしてるので、なかなかむずかしい。
信じられない光景。自然と息が止まる。周りは薄暗いとは言え、明るい。肉眼でも太陽観察グラスを通してオレンジ色のくっきりとした輪が見える。
今、東の空にある太陽と月、そして自宅の窓を全開にしたこの部屋と自分(と地球)が、気が遠くなるような距離感の中で一直線に並んでいる。

まさに奇跡だ。



日食観測用グラスで肉眼で見てみると、はっきりとわっかになっている。撮影は記念写真を撮る写真屋さんのように、カメラに光を通しにくいフードを付けて、それをかぶりながら液晶画面に表示される画面を参考に位置合わせをしたりしました。

上記写真は、すべて Panasonic Lumix GF2 + Kenko Mirror Lens 400mm F8 + DHG ND-100000 を使用しています。

iPhoneで、外の木漏れ日を撮って来ました。みな三日月型の光のあとになっています。



白飛びダメ元で金環日食の食の最大の時に撮ってみたら、やっぱり白飛び。ですが、後からじっくりみてみると、レンズフレアの中に金環日食の輪っかがありました!



今回は遅ればせながら、1ヶ月ほど前からレンズやらフィルターやら準備して挑みました。iPhoneのアプリも金環日食2012というアプリで太陽の位置を確認してみたりして、なかなかやりやすいところでした。
逆に、ミラーレンズのピント合わせがなかなか難しかったです。

気の早い話ですが、次回は2035年の皆既日食(静岡では部分日食)だそうです。
次も写真に撮ってみたいです。

まあ、そこまで行かずとも、6月6日は太陽の前を金星が横切るのを観測できる、21世紀最後の機会なんだそうです。
今回と同じセットで狙ってみるつもりです。
雨が降らないように、コッペパンの神様に祈りましょうか(^^;

いやあ~、僕は幸せだなぁ~(^^)  続きを読む


Posted by ガラモバ at 23:59Comments(0) 宇宙
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2012年02月01日

笑っていいとも!に出た「宇宙から見たオーロラの映像」を見よう!

最近笑っていいとも!で、広島大学大学院生物圏科学研究科の長沼毅准教授が出演しているコーナーが面白いので見てます。
今日のコーナーでは、太陽がテーマになっていたのですが、宇宙から見たオーロラの映像が綺麗でしたね。

多分元はこの映像じゃないかと思うのですが、見られましたか?

Earth | Time Lapse View from Space, Fly Over | NASA, ISS from Michael König on Vimeo.



撮影は、CMでお父さん犬と会話してお兄ちゃんのダンテのまえで「予想GUYでぇ~す」と言っている古川聡宇宙飛行士が担当しているそうです。

実際の速度ですともっと長いのですが、微速度撮影(というか早回し)になっている動画です。

電気を暗くして大画面で見てみたい映像ですね。

いいともで流れたのはこっちかも。2分目あたりからオーロラが出てきます。(※2012/2/5追記)

Time Lapse From Space - Literally. The Journey Home. from Fragile Oasis on Vimeo.



地球にたどり着いたプラズマがどのようにオーロラになるかの映像はこちら。
3分目あたりから地球が出てきます。(※2012/2/5追記)

The Aurora Borealis from Per Byhring on Vimeo.






さて、コーナーの中で宇宙天気予報についても出ていましたが、このへんを見るとわかります。
NICT 宇宙天気情報センター

-NICT 宇宙天気情報センターより-

太陽の活動によっては、携帯電話やパソコンにも影響がありますが、とてつもなく大きいものだったりすると、為す術が無いですね。電源がないところでも金属に電気が発生してしまうんですから・・・

私も宇宙天気のメルマガ登録してます。
今日も10時半頃配信されてました。
このメルマガを読んでいると、宇宙がすこし近くに感じられるかも!?

※難しくって何書いてあるのかよくわからないってのはあるかもしれませんが、専門家・関連する技術者向けですから当然ですface02それもまた楽しいface02face02



関連リンク
森田一義アワー 笑っていいとも! - フジテレビ
広島大学
広島大学 大学院生物圏科学研究科
宇宙天気予報 -- 宇宙天気情報センター(NICT)
宇宙天気ニュース


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Posted by ガラモバ at 18:32Comments(0) 宇宙
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2011年12月11日

皆既月食の夜はいい天気。2011年12月10日


2011年12月10日は皆既月食の日でした。皆さん、肉眼で見ることができましたか?
食のはじまりの時間帯は比較的雲が切れて、良い条件での観測ができました。

満月は意外と明るいので、ちゃんと月面を撮るのには露出に気を付けなければなりません。

これは22時40分ごろの写真です。だいぶかけてきた所です。よ~く見ると、暗い所が赤くなっています。
「これが地球の影なんだなあ~~~~」地球の影のきわはイランやイラク、サウジアラビアあたりの影になるのでしょうか。
もしかしてピラミッドの影が見えるかもとワクワクしましたが、ちょっとずれてますね(^^;

そして、静岡の食の最大23時32分から5分後頃の写真がこれ。

カメラを置いた場所の都合で上の写真から90度回転してしまいましたが、ばっちり赤い月を拝むことができました。
カメラは、今となってはちょっと古めのデジタル一眼NIKON D80 に18-200VRズームレンズをつけて三脚に固定、ISO200 でシャッタースピードは1/2~6秒で調整。シャッターは電子レリーズを使用。望遠側MAX200mmで撮ったので35mm換算で300mm望遠と同等です。(掲載写真はトリミング・縮小済み)
星を撮るときは望遠鏡に直接取り付けたくなってしまいます。
レンズが小さなコンパクトカメラですと、接眼レンズにカメラをぴったり付けて軸さえしっかり合わせれば超望遠で撮ることができますが、手ブレには注意です。

来年の2012年は5月21日に静岡も首都圏も日本各地でばっちり観測できるルートを通る「金環日食」がありますのでこれまた楽しみですね。

■今日の皆既月食の復習、より知識を深めるならこちら。
12月10日夜、皆既月食を観察しよう ―2011年12月10日夜、全国で好条件の皆既月食―国立天文台
暦要項2011(5)
「みんなで皆既月食を観察しよう」キャンペーン − 2011年12月10日 −JAXA
倉敷科学センター特集 : 2011年12月10-11日皆既月食観測ガイド 倉敷科学センター
そういえば、岡山には天文台のある「美星町」という所がありましたね。☆美星天文台へようこそ!☆  


Posted by ガラモバ at 03:41Comments(0) 宇宙
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2010年12月03日

NASAの発表で宇宙人は出てきた?

今朝のNASAの発表予告は、とても思わせぶりな予告でしたね。

ついつい、

こんなの

小さな宇宙人 リトルグレイ
※かっぱずしではない。



や、



あんなの

巨大な宇宙人 ビッググレイ

を、

思わず期待してしまいましたが、

実際には、

こんなの


(c) NASA


でした。

いやいや実際こんなのと言ってしまってはなんなんですが、これはヒ素を細胞の構成要素に持つバクテリアです。

ヒ素って何だっけ?ということになるので、ここで元素の周期表にご登場いただきましょう。
元素周期表(抜粋)
Excelでちゃちゃっと作りましたが、懐かしい「すいへいりーべ、ぼくのふね」ですねえ(^^;
私はこれの覚え方を「水兵りーべ、ぼくの船な、曲がーるシップス、クラークか?」のように習いました。電子の数を絵に描いてみると、化学式の意味と元素の性質がよくわかって面白かった記憶があります。

説明用に軽いところまでで抜粋しています。
ヒ素[As]と言えば、かのナポレオンを毒殺した毒とされる猛毒であることはご存じかと思いますが(日本ではヒ素入りカレー事件とかありましたね)、生物にとって大事なリン[P]と性質が似ているため、置き換わってしまうと大変なことになってしまいます。
リンは遺伝情報を記録したDNAのなかで非常に重要なポジションにいて、これがヒ素と入れ替わってしまうとそこの遺伝情報が壊れてしまい、正しい細胞分裂ができなくなってしまいます。
しかし、今回の発表では、リンの代わりにヒ素を細胞の構成要素(DNAなど)にもち、強アルカリのなかでも生きている(基本的に生物の身体を構成するタンパク質はアルカリに弱い)バクテリアが発見されている…ということは、今まで生物が生息することができないと思われていた環境でも、生物が生息している可能性が出てきたということで、結果、生物が生息している可能性のある星の範囲が飛躍的に広がった=宇宙には地球とまったく違った環境でも、その環境にあった生物が存在する可能性が実証できた、というのが、NASAがこれだけ興奮して発表してきた内容だったのです。
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Posted by ガラモバ at 19:32Comments(1) 宇宙
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2010年10月07日

探査機「はやぶさ」のおきみやげ、微粒子を電子顕微鏡で調査中

数々の苦難を乗り越えて帰ってきた小惑星探査機「はやぶさ」のカプセルの中に、出所不明の微粒子が含まれていたそうです。

はやぶさから微粒子、新たに100個 地球外の可能性「チャンス広がった」
「はやぶさ」が持ち帰ったカプセルの中身を電子顕微鏡で調べたところ、由来不明の微粒子が新たに約100個見つかった。「地球外物質が見つかるチャンスが若干広がった」とJAXAの研究者は話す。
2010年10月06日 20時49分 更新
- はやぶさから微粒子、新たに100個 地球外の可能性「チャンス広がった」 - ITmedia News より引用-


カプセルの調査は非常に慎重に行われていて、肉眼での確認に始まり、光学顕微鏡、電子顕微鏡と絞り込んでの確認作業がつづいているそうです。
今回の発表のなかで出てきた、明らかに地球上のものを除いたなかにある、”由来不明”(研究所から打ち上げ、帰還、回収の工程の中で混入する可能性のない)物質の大きさは、なんと、1μm(マイクロメートル)以下。世代によっては1ミクロン以下といったほうがわかりやすいかもしれませんね。1ミリの1000分の1のサイズです。

髪の毛の直径が約50マイクロメートルから150マイクロメートル、スギ花粉症でおなじみのスギ花粉が20〜30マイクロメートル、CMでよく見る顕微鏡動画の大腸菌やビフィズス菌が約1〜2マイクロメートルの長さなので、それより小さいサイズです。

ところで、そもそもそんなに小さなものでも価値があるのか?と思われる方もいるかも知れません。
記者会見でもそのような質問が飛んでいたようで、それに対して明確な回答がされています。  続きを読む


Posted by ガラモバ at 01:54Comments(1) 宇宙
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2010年08月14日

このあとペルセウス座流星群でも見ますか?


Photo by aresauburn™

本当は今朝方がピークだったようですね。
毎年恒例の流星群観測。天気に恵まれれば最高なんですが、なかなかむずかしい。

今回のペルセウス座流星群は、その名の通り、ペルセウス座の方から飛んでくるように見えます。
実際には、ペルセウス座から毎年地球を狙って流星が降ってきている訳ではなくて、宇宙に漂っている彗星の尻尾の残り、ほうき星が掃きそこねたチリの残りが、たまたま地球の軌道と重なっていて、毎年その誇りの中にじゃない埃の中に地球がつっこんていってるわけですね。

夏の風景でたとえてみると、スプリンクラーの水に走って突っ込んでいく感じでしょうか(^^;

ですから地球の進む方向の前の方(これが夜と朝の境目の明け方の方向)から降ってくるように見えるわけです。

そんなに散らかっているすじが、2~3日分あるんですが、どのくらいの幅なのでしょうか?  続きを読む


Posted by ガラモバ at 00:02Comments(0) 宇宙
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2010年08月04日

今夜日本でもオーロラが見られる!? …なわけない。

今日、朝日新聞発のこの記事が非常に話題になりました。

【ワシントン=勝田敏彦】太陽の表面で起きた爆発(フレア)から噴き出した
大量の荷電粒子が地球に向かっており、4日ごろ、日本でもオーロラが見られる
かもしれない。米航空宇宙局(NASA)が発表した。
- asahi.com(朝日新聞社):日本でオーロラ見られるかも 4日夜、北の空に注目 - 宇宙探査 より引用-

北海道でなら観測例がある日本でのオーロラ観測ですが、本当に見ることができるのでしょうか?


こちらのブログでは、太陽活動の動画を紹介しながら、この記事の紹介をしています。
■GIZMODE JAPAN
今夜、日本でオーロラが見える? 太陽表面が爆発する動画 : ギズモード・ジャパン


実際どうなんだろうということで、いつも太陽の活動予報を教えてくれる「宇宙天気予報メール」を送ってくれている「NICT 宇宙天気情報センター」を見てみました。

3日17時40分(UT)にSC型地磁気嵐が発生し、現在継続中です。
静止軌道付近のプロトン粒子がやや増加しましたが、概ね静穏な状態で推移しています。
静止軌道付近の高エネルギー電子が概ね静穏レベルまで減少しました。

- NICT 宇宙天気情報センター より引用-


オーロラが観測できるぐらいと言うことは、相当な事が電離層で起こっているはずなので携帯やテレビなんかにも影響がありそうなものですし、宇宙天気ニュースに載っていそうなものだけれど、載ってなかったですねえ。どうなんでしょう?

さて、今日は北の空にオーロラを見ることができるのでしょうか?
見えたらラッキー!…かもしれない!?
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Posted by ガラモバ at 20:32Comments(0) 宇宙
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2010年06月14日

はやぶさ、おかえりなさい。帰還のまとめ。

はやぶさ大気圏再突入
ついに小惑星探査機「はやぶさ」が文字通り地球に帰ってきました。
こんなに歴史的な偉業を生中継しないテレビはほっといて、ustreamで現地オーストラリアのウーメラ、管制塔の生中継,twitterを見て、はやぶさの最後を追いかけました。
そして、カプセル発見のニュース。一度、ヘリコプターから発見のニュースが流れたが、その後回収には至って居らず動向が心配されます。(6/14 2:30現在)カプセルは目視で発見されましたが、分離したあとの熱シールドの方はまだ発見されていません。アボリジニ聖職者の儀式の後、午後にでも回収されるそうです。※ちなみにオーストラリアは季節こそ真逆だけど、日本との時差はほとんどないです。(6/14 10:08現在)
はやぶさの帰還の様子をわかりやすいようにをまとめてみました。

最後の最後には大気圏再突入で燃え尽きてしまいましたが、この偉業は後世まで語り継がれることでしょう。

「はやぶさ」大気圏突入、60億キロの旅帰還

星空を進む「はやぶさ」。天の川(左)の中にある南十字星の上で消えた=尾崎孝撮影
 【ウーメラ(オーストラリア南部)=本間雅江】日本の小惑星探査機「はやぶさ」が13日夜、地球と太陽の距離の40倍に上る60億キロ・メートルの旅を終え、打ち上げから7年ぶりに地球へ帰還した。

 午後8時21分(日本時間午後7時51分)に試料カプセルの分離に成功し、同11時21分(同10時51分)ごろ大気圏へ突入した。

 カプセルがウーメラ(南オーストラリア州)付近で回収される可能性が高まった。

 カプセル内には、小惑星の砂が入っている可能性がある。小惑星の砂や石は、ぎゅっと固まる過程を経た惑星の岩石と違い、太陽系の初期の状態をとどめているとみられる。米アポロ計画で採取した月の石などに続く、貴重な試料として、世界の研究者の期待を集めている。


- 「はやぶさ」大気圏突入、60億キロの旅帰還 : ニュース : 宇宙 : YOMIURI ONLINE(読売新聞) より引用-


「はやぶさ」大気圏突入、60億キロの旅帰還 : ニュース : 宇宙 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
はやぶさの美しくもはかない最後の写真。拡大して見よう。

HAYABUSA re-entry, はやぶさ再突入時の録画です. 強い光を放って地球大気圏に溶けていくはやぶさ. おかえりなさい. live-universe on USTREAM. 科学...

ustreamの録画。和歌山大学が、着陸予定地点のオーストラリアウーメラから生中継。

ISAS | すばる望遠鏡で「はやぶさ」の撮影成功! / トピックス
上から下へまっすぐに飛んでいるのがはやぶさ。

質問なるほドリ:「はやぶさ」はどんな旅をしてきたの?=回答者・はやぶさ君 - 毎日jp(毎日新聞)
まさに満身創痍で帰ってきたのだ。  続きを読む


Posted by ガラモバ at 02:36Comments(1) 宇宙
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2010年06月13日

はやぶさが最後の力を振り絞って地球の写真を撮ろうとしています

いよいよ、2003年5月9日に打ち上げられたあの小惑星探査機「はやぶさ」が、本日地球に帰還します。

2010年6月12日

「はやぶさ」のカプセル再突入計画実施決定

「はやぶさ」の軌道評価を行った結果、正常に推移していることを確認いたしましたので、お知らせいたします。
 これより、大気圏再突入に向けた計画を実施します。

探査機の状態は良好です。

大気圏再突入に向けた主な計画は以下の通りです。
・6月13日 19時51分(JST)頃:カプセル分離
・6月13日 22時51分(JST)頃:カプセル再突入


- はやぶさ、地球へ! 帰還カウントダウン より引用-

いよいよですね。
カプセルには、小惑星「イトカワ」で採取した「大切ななにか」が入っていて、それをオーストラリアに落とすのです。

では、はやぶさはというと、そのまま「大気圏突入」をして、燃え尽きてしまうのだそうです。
当初の計画ではカプセルを落下させた後、イオンエンジンの限界まで次の探査に飛び立つ予定だったのですが、皆さんご存知の数々のトラブルで、「地球に進路をとることすら奇跡」の状態になっていまししたが、JAXAのチームが「こんなこともあろうかと」数々の難問を神懸かり的にクリアして、ここまできました。

その機体のスピードは、地球から打ち上げた機器を使って回収しようにもとても早すぎて、あとはそのまま燃え尽きるのをまつのみとなってしまうのですが、さらにここであらたな計画が発表されました。
なんと、最後の計画のあとに、もうひとつ、やろうとしています。
それが、「地球撮影」。

 しかし、はやぶさの最後の重要任務は、小惑星の試料を納めた可能性がある内蔵カプセルを機体の前面から地球に向けて放出する作業。それに必要な姿勢を保つため、底面のカメラは地球が見えない方向に向けている。

 相次ぐ故障を乗り越えて帰ってきたはやぶさに、その「目」で、もう一度地球を見せたい――。はやぶさ計画を率いる宇宙航空研究開発機構の川口淳一郎教授らが撮影を思い立った。カプセル放出から大気圏突入までの約3時間、


- 「はやぶさ」大気圏突入前、地球撮影に挑戦 : ニュース : 宇宙 : YOMIURI ONLINE(読売新聞) より引用-

カプセルを無事排出すれば、後は燃え尽きるばかりだったのですが、カメラというはやぶさの「目」に、故郷地球を見せてやりたいという‥‥‥(泣

朝から涙腺緩みまくりです。
何に感動しているのかよくわからない方は、下記関連記事をざっとみてみてください。
泣けます。  続きを読む


Posted by ガラモバ at 10:46Comments(0) 宇宙
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2010年01月05日

小惑星探査機「はやぶさ」地球の引力圏まであとわずかだそうです

小惑星探査機「はやぶさ」
©JAXA
実際には、もっとボロボロの満身創痍なんだろうね。

がんばれ!小惑星探査機「はやぶさ」!』では機能復帰して軌道制御の目処がたったことを書きましたが、今年の6月に地球に戻ってくる予定の、この小惑星探査機「はやぶさ」が、そろそろ地球の引力圏に入ってくるようです。
「はやぶさ」は地球から0.5天文単位の距離を切り、順調に地球に接近しています。来週中には、地球引力圏に帰還できたことを宣言できると思います。



「地球への距離が0.5天文単位」というのがわかりにくいですが、Googleによると、
0.5天文単位 = 74 799 000 キロメートル
ということです。

ちなみに「1天文単位」は、
1天文単位 = 149 598 000 キロメートル
でした。

ところで、「そもそも天文単位ってなに?」ということになりますが、
天文単位とは、太陽から地球までの距離を1天文単位としています。とはいうものの、地球は太陽の周りを若干楕円軌道で回っているので、平均的な距離(約1.5億キロメートル)で手を打ったというもとでしょう。
現在は、地球の軌道ということではなくて数学的に定義されているようですが、まあ、精度の高さが必要になったりすると、あとから定義が再定義されることが多々あるので、定義の最初のきっかけがわかっていれば、通常の日常生活に支障をきたすことはないでしょう。

1フィート(feet)は約30センチですが、元々は足の裏の長さからだそうです。でも、その頃のヨーロッパの人ってそんなに足が大きかったのでしょうか?あの、16文キックで有名なジャイアント馬場さんでさえ、16文=40センチ(!?)が、実際は34センチ(約14文弱)だったと言われていますので、靴の大きさってことは?
でも、さらに調べてみたら柔道の井上康生選手が身長180センチの足サイズ31センチ、ウド鈴木が身長178センチ足サイズ30センチってことだから、・・・・・・ありかなあ(^^;

たとえが悪かった。

1メートルは、最初は「地球の北極から赤道までの子午線弧長の1,000万分の1」から、「国際メートル原器の長さ」をへて、1983年(ほんの30年近く前)に「光速の3億分の1」と定義が決まったのでした。

1秒は、1日の24分の160分の160分の1と決めたわけですが、うるう年とかあるぐらいズレがあるので、今ではセシウム133を使った原子時計が基準となってます。正確に測れるようになったので、最近では「うるう秒」なんてのもありますね。

話題がずれた(^^;

定義は変わっても、その定義の違いに悩まされることは殆どないはずなので、まあ、気にしない気にしない。


それにしても、
ほんとうにあと少しです。

無事、地球に帰ってきておくれ。

■JAXA
http://www.isas.jaxa.jp/j/enterp/missions/hayabusa/today.shtml#tri

■関連エントリ
がんばれ!小惑星探査機「はやぶさ」!(http://garamoba.eshizuoka.jp/e490637.html)  


Posted by ガラモバ at 20:55Comments(0) 宇宙
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