2010年08月15日
残念…学研の「科学」と「学習」が4月から休刊していた

Photo by Horia Varlan
学研の「科学」と「学習」といえば、おばちゃんが今日もまた届けにやってくるので有名ですが、今年の四月に休刊になってしまっていたのですねえ。
わたしはこの「科学」にはまっていた小学生だったのですが、毎月送られてくる実験セットが楽しみで楽しみで、到着予定日は急いで家に帰って、すぐに実験をはじめてしまったり、できあがったものを自慢しに祖父に見せに行ったり走り回っていたような気がします。
この時期になると、夏休み企画で結構気合いが入った実験セットや観察セットがあったので、夏休み大好き自由研究大好きな私はよくもまあ飽きずにやっていました。
リトマス試験紙セットなんかも滅多に手に入らなかったので、レモン汁につけて赤くなったり重曹を解かした水につけて紫色になったり醤油にそのままつけて醤油色になったりなめてみたりと色々大事に無駄に使いながら使い切ってしまい、しょうがないので紅茶にレモン汁入れてみたり赤キャベツ無理矢理頼んで手製試薬(当時の感覚としてはマジックのタネみたいな感じ)作ってこぼして服について取れなくなって怒られたり。
そっち系のいたずらぼうずでしたね。
服につけて取れなくなって怒られたと言えば、緑色のスライムでやってしまったなあ。散々あそんでいると、きれいな緑色がだんだん茶色っぽくなってきて、あまりかいだことのないにおいになるものだからまたおこられたり(^^;
毎日が自由研究みたいな感じでした。
夏休みの自由研究の方は、テーマを決めて、取材して(大げさ)、図鑑でしらべて、模造紙にまとめるというのが面白くて(^^;
小6のときは友達と3人で科学の常識に三者三様の仮説で切り込むという、無謀な共同研究を提出して、これがまた怒られなかったのだから先生もたいしたもんだ(^^;
そんな体質を知らず知らずのうちに身につけさせてくれた学研の「科学」と「学習」が無くなってしまったというのは、何か寂しいものを感じます。
子供の頃から自然科学に親しんで科学をあそび、楽しめる環境って、すごく大事だとおもうんだけどなあ。
そういう機会や環境は、多分大人が作らないと今は非常にすくないですからね。
静岡科学館る・く・るさんには是非がんばって科学の楽しさを子供達に広めていただきたいと思います。
学研のスタッフの皆さん、ありがとう、そしてお疲れ様でした。
■茂木健一郎 クオリア日記
「科学」と「学習」
http://kenmogi.cocolog-nifty.com/qualia/2010/02/post-d950.html
学研の「科学」と「学習」が4月から休刊になるという。
■「科学」と「学習」休刊へ
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20091204-OYT8T00426.htm
この記事へのコメント
今は、学校でも実験はしないし、調べ物も、ネットで調べて書き写すだけ・・。
自分で経験して、体感する事が極めて少ないような気がします。
『科学』と『学習』の休刊は、肉屋も寂しいです(^-^)
自分で経験して、体感する事が極めて少ないような気がします。
『科学』と『学習』の休刊は、肉屋も寂しいです(^-^)
Posted by オニクヤサン
at 2010年08月18日 23:49

>オニクヤサン
>今は、学校でも実験はしないし、調べ物も、ネットで調べて書き写すだけ・・。
>自分で経験して、体感する事が極めて少ないような気がします。
そうなんですよね。
昔は子供向けの科学本とか今ほど無かったので、ちょっと調べ物を進めると逆に超難しい専門書を見る機会があったのかもしれません。
そういう本には、結構珍しい写真や図解が載っていて、単純に「すげー!」と見ていました。
実験なんかも、先生も時間もおおらかだったのか、多少時間が伸びようが試薬の量を間違えて理科実験室を煙で充満させる班がいようが、「絶対危険」の領域に踏み込むことなく適度に成功や失敗をしていたような気がします。
今は限られた時間の中で、絶対に誰でも出来る実験を、わかっている結果を出すためだけにやっているようで、そこに驚きや感動が少ないですよね。
昔は皆トラウマになりつつも解剖とかやりましたからね。
「子供だからここまでの知識があれば十分だよ」と、カリキュラムを越える内容については教育側で制限をしているようで、残念でなりません。
>今は、学校でも実験はしないし、調べ物も、ネットで調べて書き写すだけ・・。
>自分で経験して、体感する事が極めて少ないような気がします。
そうなんですよね。
昔は子供向けの科学本とか今ほど無かったので、ちょっと調べ物を進めると逆に超難しい専門書を見る機会があったのかもしれません。
そういう本には、結構珍しい写真や図解が載っていて、単純に「すげー!」と見ていました。
実験なんかも、先生も時間もおおらかだったのか、多少時間が伸びようが試薬の量を間違えて理科実験室を煙で充満させる班がいようが、「絶対危険」の領域に踏み込むことなく適度に成功や失敗をしていたような気がします。
今は限られた時間の中で、絶対に誰でも出来る実験を、わかっている結果を出すためだけにやっているようで、そこに驚きや感動が少ないですよね。
昔は皆トラウマになりつつも解剖とかやりましたからね。
「子供だからここまでの知識があれば十分だよ」と、カリキュラムを越える内容については教育側で制限をしているようで、残念でなりません。
Posted by ガラモバ
at 2010年08月19日 15:10
