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「ブリザードフラワー」ってご存じですか？
ドライフラワーはご存じの通り、生化を乾燥剤で強制的に乾燥させて花の美しさの一部を残す方法ですね。

では、「ブリザードフラワー」はどうでしょう？

ブリザードフラワーは、その名の通り、生花を零下190度に達するブリザードケースにて人工的に吹雪（ブリザード：blizzard）を発生させて脱水し、水の代わりに蒸発しない別の液体を浸透させて作る、やわらかで生花のみずみずしさを残した、花の加工品です。

……

……

……☆～\(^^;ばしっ!!

お～い！それは違うだろう！！

しかし、Google先生で検索してみると

なんと、326，000件もひっかかってくるではありませんか！？
しかも、ブリザードフラワーのカリスマがいたり、ブリザードフラワーのショップがあったりする。
もしかして、これも一般的な名前なのか、それとも商標権の問題でブリザードフラワーという呼び方をしているのか！？

ご存じの方はご存じかと思いますが、そもそも、生花をそのみずみずしさをのこしたまま、いつまでたっても枯れない花、色も自然にはないようないろいろな色彩を楽しめる、ドライフラワーではない本物の花といわれる、この花の加工品は「プリザーブドフラワー」といいます。



ところが、

なぜか、言い間違い、聞き間違い、記憶違いと思われる、ブリザードフラワーがこれだけ広がっているというのはどういう事なんでしょうか？

Google画像検索で比較検索してみるとこうなります。
【Google画像検索で「ブリザードフラワー」】を検索
【Google画像検索で「プリザーブドフラワー」】を検索

そもそも、プリザーブドフラワーは、「preserved flower（ぷりざーぶど　ふらわー）」で、「preserve」の意味が

pre･serve
1a 〈家･ものなどを〉保存する.
b 〈性質･状態を〉維持する，保つ.
c 〈名前･記憶などを〉留める.
2a +目(+from+(代)名)〈食物などを〉〔腐敗しないように〕保存する.
b +目+前+(代)名〈食物などを〉〔…に〕漬ける 〔in，with〕.
3 +目(+from+(代)名)〈人などを〉〔損傷･危険などから〕保護する，守る.
4 〈猟獣･魚･場所･川などを〉禁猟[禁漁]とする，保護する.

【引用：excite辞書　新英和中辞典 第６版 （研究社）「preserve」にて検索】

ということなので、「生花の性質･状態を保っている花」と考えればいいのだろう。
プリザーブドフラワーをどうやって作るのか、また、どんな状態なのかを理解していれば、間違いが起こることはないと思うんですけどね。
ブリザードじゃあ、それこそ主役の花が散ってしまう(^_^;


１．ちらっと見たうろ覚えの名前をネットで書いてしまった。
　　　　　↓
２．その書き込みを正しいと思って、さらに追加情報を交えて充実した情報を公開してしまった。
　　　　　↓
３．まわりが全員間違えている場所で鵜呑みにして、さらに情報提供をしてしまった。

この、１～３のくりかえしが現在のこの状況をつくりだしてしまったのでしょう。


最近、プリザーブドフラワーの露出が一般的になってきたので、花の柔らかさとか、自然にはない色合いとかを自分の目で楽しめるようになってきましたが、いやー、とんでもない名前が一人歩きしていることを知ってしまいました。

インターネット上でもそういった間違った情報が、悪意がなくてもあたかも正しい情報のように扱われることが多いので、自分でちゃんと調べてみる習慣というのは、これからも大事になっていくと思います。（それでもインターネットでは、調べれば、正しい情報にもたどり着きやすいからまだましです）

もちろん、テレビの情報も、ちゃんと自分で一階咀嚼してみることが肝心でしょう。

「プリザーブドフラワー」と、「ブリザードフラワー」。もう、正しいのはどちらかはわかりましたね！