2010年12月21日

サーバーを破壊するお仕事で、昔はなんでもごつくてでかかった話

先日のサーバーを破壊するお仕事のつづき。

相棒が「ガラさん、これなんだと思う?」と見せてくれたのが、破壊しかけのユニット類。
やけにメカメカしていて、洗濯機のホースのような物がついています。「サーバーに洗濯ホース?」とは考えられないし、なんだろうと思ったら、「むかしよく見てた物かもしれない」というヒントで、磁気テープリーダーであることに気がつきました。

洗濯ホースではなくて掃除機ホースだったんですね。

よく見ればどでかいモーターと空気の流れを変えるアクチェーターがゴムホースで繋がっているではないですか。
昔、ウルトラマンとかウルトラセブンとかの本部コンピューターと言えば、でっかいオープンリールのテープレコーダーのおばけのような機械が出てきて、リールがぐるぐる回っているような物だった時代がありましたね。

サンダーバードとかゴジラとか、コンピューターと言えば、このテープユニットとピカピカ市松模様に光る壁みたいなのが定番でしたが、あの機械の本物です。

このリンク先にあるような磁気テープユニットですね。
磁気テープで35Tバイト入るんだってさ!:バッカスの酒杯

実際には、業務によってテープを掛け替えたりするので、1本のリールからもう片方の空のリールに巻くために、空気で磁気テープを吸い出して安全に引っ張って最初に巻き付けるという、結構デリケートな物だったんです。この磁気テープも使っているとヨレヨレになってきて、なかなか思うように吸い込んでくれなくなるので大変だったなあ……
カセットテープのカセットになる前のような物です。映画のフィルムをかけるような物と想像していただければわかりやすいかな。

そのための巨大なトランスやポンプも入っていて、昔のサーバーは「機械」だったんだなあ~とつくづく感じました。

そんな時代のハードディスクはこれまた巨大です。記憶容量は今に比べれば全然少ないんでしょうが、十数キログラムのダイカストのかたまりの中によく磨かれた鉄の円盤が何枚か入っていて、そこに磁気で書き込んでいくのです。
まるで武器のチャクラムのような感じです。
この円盤を、ピッチングマシンのように高速で回転する2つのタイヤにはさんで飛ばしたら、普通に兵器になりそうです。(命中率は悪そう)

当然このハードディスクのヘッドもでかい。コネクタも専用のダイカストの側になっていたりして「NEC」製だったりして、何もかもがでかい。


楽しくてしょうがない(^^)

冷却用ファンもすごい。12V0.6Aのでかいファンが8個並んでいたりして、それだけでも中々な電力量(^^;
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Posted by ガラモバ at 21:16Comments(0) ■ハードウェア
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